フリーランス医が各種トラブルを避けるために

フリーランス医師の作り方

こんにちは。フリーランス整形外科医(@orthfreelancedr)です。

フリーランス医として非常勤で働いているときの最大のストレスは、医療ミスやそれに伴う訴訟、患者とのトラブルです。大学医局の派遣(ローテーション)として関連病院を回ったり、医局を出ても施設常勤医として働いている時には、それらの強力な護衛の下に日々の診療を行うことができますが…非常勤医師となればその護衛が薄くなり、スポットバイトであればそれらの加護はほぼ無い、という状態となります。

「私、失敗しないので」と、自信を持って言い切れる医師以外は、有事の際に自分の身を自分で守らなくてはならないということですね。

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各種トラブルに対してフリーランス医が備えておくべきこと

①医師賠償責任保険

どれだけ準備を尽くし、 どれだけ真摯に患者と向き合った医療を行ったとしても、誰にでも起こりうるのが医療事故やそれに伴う医療訴訟です。医師にとってはこれらの賠償責任をカバーしてくれる保険が存在するため、必ず加入しておきましょう。

この保険は自動車で言うところの【自賠責保険+任意保険】に当たる位置づけになりますので、フリーランス医師に限らず、一般勤務医であってもマストアイテムとなるものです。

私自身は、
・1事故限度額 1億円
・保険期間(年間)中限度額 3億円
・おまけとしての自動車保険 1000万円

という条件で、年間40,660円という保険に入っています。医者になってすぐに所属した整形外科医局同門会員対象のプランだったのですが、なぜか自動車保険がおまけで付いてきました。

医局を辞めてもそのまま継続可能ということでしたので、今も変わらずこの保険を使っており、保険料もこの18年間変わっていないはずです。18年間無事故無違反なんで、そろそろ保険料を下げてくれない?かな??(笑)

②エビデンスやガイドラインを意識した診療を行う

普段の診療では常に、エビデンスやガイドラインを意識した診療を行いましょう。それらに完璧に従う必要はありませんし、教科書通りの選択肢が最適解ではないこともしばしばあるのですが、その際にもその診断や治療方針の決定が患者に利益を与えるという事を示せなくてはなりません。

医療係争の際には各種エビデンスやガイドラインが資料として提示されることが多いため、そこから大きく逸脱しないということは、意外と大切なことなのです。

③収入補償保険

自分の死亡や障害に対する定期保険とは別口で、万一のトラブルに伴う失職に対するリスクヘッジとして【収入保障保険】に加入するというのは一つの選択肢としてオススメできます。

月額の60%をMaxとして保証を設定できるようですが、下に紹介する日立キャピタル損害保険の「ドクター長期収入保険」のシミュレーターによると、

月額 40万円✕10年間⇒ 8,200円/月
月額 100万円✕10年間⇒ 20,500円/月

という感じで、月額10万円あたり2,050円の掛金で収入補償保険に入れます。意外と?レートは悪くないので、ご検討ください。

保険料は経費化できないのですが、保険金は非課税です!

④信頼できる同僚や相談できる人間を作る

フリーランス医は院内不在時間が長くなるため、自分が不在時における患者サポートをしてくれる同僚がいると、様々なトラブルを未然に防ぐことができます。専門領域や価値観が近く、自分と同等かそれ以上の医療スキルを持っている人間であれば理想的ですね。

また、同僚にそういった頼りになる存在がいない場合でも、電話やオンラインで相談できるメンターや仲間がいると、かなり心強いです。私は整形外科の中でも膝・足のスポーツを専門でやっているのですが、それ以外の分野でも「脊椎」「肩・肘」「手の外科」「腫瘍」「外傷」あたりのスペシャリストに相談ができる環境を作っています。

⑤自分の知識・技量を高いレベルに保つ

まぁ、これを言ってしまうと身も蓋もないのですし、至極当然のことではありますが…頑張らなくてはいけない所ですね。診断や治療のレベルを上げて精度や効果を高めることで、患者の利益を最大化できるようにブラッシュアップを行わなくてはなりません。

そしてその事が、トラブルが自らに降りかかってくる確率を減らしてくれるというのは間違いありません。

まとめ

医療において誰もが経験するであろう各種トラブルを避けるための方法や、万一の際に自分を助けてくれるセーフティネットを紹介しました。

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