フリーランス医師がスキルアップのために取れる手段

フリーランス医師の作り方

フリーランスにとって、医師スキル形成の難易度が高くなるという事は最も大きなデメリットの一つであり、「フリーランス転向時が、医師人生におけるスキルのキャリアハイ」となる可能性すら有るということは以前にも紹介いたしました。

 僕自身もその覚悟を持って転向したのですが、予想以上に手術件数をこなせていることもあり、意外にも手術スキルは維持〜向上できていると言う印象があります。とはいえ、やはり新たなサブスペシャリティやスキルを身につけたい!という興味には抗えず、来年度からは週1.5〜2日をスキルアップを目的とした活動に費やそうと検討中です。

 そんな「就職活動」の最中ではありますが…フリーランス医師における【医局や常勤所属がなくとも可能であるスキルアップの方法】を紹介していきます。とはいえ、手術・手技系のスキルにおける話となりますので、内科系のドクターには参考になりにくいとは思いますが、どうかお許しくださいヾ(__。) 

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「稼ぐ」と「学ぶ」を区別した勤務戦略を立てる

勤務日のうち、週に1〜2日をいわゆる「研究日」のような扱いとして、その日程における勤務の目的は給与を得ることではなく、スキルアップのためと位置づけます。医師の一般的な感覚だと、研究日は稼ぐためか休むためのものと言う感覚となりますが、それを自己研鑽のために費やすという戦略です。

キャリアデベロップメントの最適化を目的として研修する

スキル ☆☆☆☆☆
給与  ☆〜☆☆

とにかく、自分のコネや繋がりを使って、「給料はどうでもいいから、勉強させて下さい」という形で勤務するパターンですね。自分が本当に必要としているスキルや、希少価値の高いスキルを得るためには非常に効果的な方法となります。

とはいえ、大学病院や公的施設の場合、門外漢であるフリーランス医を定期非常勤の立場で受け入れてくれるというようなケースは稀でしょうから、研修先の選定においてはかなりの制約がかかると考えるべきでしょう。

症例が集約する施設で非常勤勤務を行う

スキル ☆☆☆☆〜
給与  ☆☆〜☆☆☆☆

国内でもネームバリューを持ち、周囲医療圏からも症例が集約するようなレベルの施設で非常勤医師として勤務するという形です。キャリアデベロップメントの面が充実しているのはもちろんのこと、給与面でも標準的な待遇を受けることが可能です。

こういった施設もまた関連医局からの派遣や国内留学などにより、人員は充足傾向にあるのですが…人員の出入りが激しいために医師募集を行うこともしばしばありますので、タイミングによっては、待遇もより良いものとなることでしょう。

地方のハイボリュームセンターで非常勤勤務を行う

スキル ☆☆☆〜
給与  ☆☆☆☆〜

首都圏から離れた地域や田舎に位置するハイボリュームセンターで、スキルを身に着けつつも、実戦部隊として雑用(一般外来や定型的な一般の手術など)もこなしながら勤務する、という方法です。

自分の興味を持つ分野だけに注力するというわけにはいかないため、スキルアップの点では非効率的な部分もありますが、都会と比較すると医師不足である施設も多いため、給与面でも通常の水準〜それ以上の待遇を受けられることもあります。

余暇時間における自己研鑽を行う

勤務とは別に、週末や休暇を使って各種イベントに参加するという方法です。定期非常勤とは異なり、単発の研修となることからスキルアップという点では即効性は薄いものの、新たなサブスペシャリティを獲得する際の基礎固めや、専門知識の整理、スキルのアップデートという点では優れた効果があります。

学会が主催する研修会・トレーニングを利用する

サブスペシャリティレベルの学会における、各種イベントを利用する方法です。教育研修セミナーやワークショップ、ハンズオンセミナーなどはほとんど全ての領域の学会で行われていますが、更に特殊なトレーニングや研修を行っている学会もあります。

例えば、整形外科領域だと屍体を利用した解剖&手術トレーニングをJOSKAS(日本関節鏡・膝・スポーツ学会)、足の外科学会、肩関節学会などが行っていますし、日本整形外科超音波学会や骨折治療学会は、教育研修セミナーとハンズオンセミナーを組み合わせた研修会を行っています。

各学会のトラベリングフェローという制度は、費用補助や学びの質といった環境は最高ですし、基本的にはオープンに募集されているものですのでオススメですよ。選考において人間の力や思惑が絡んでくることも多いので、不利な立場ではありますが(笑)

メーカー・企業が主催/支援するイベントを利用する

これらのイベントは学会主催のセミナーと比較して、更にフォーカスが絞られたものとなることが多いです。専門分野のトップドクターを集めてニッチなテーマを深堀りするパターンや、海外から講師を呼んで、ケースプレゼンテーションやライブデモを行う、などなど。。。

・メーカーのお抱え医師達が講師である(宣伝を兼ねた)セミナー
・企業数社がブースを出す形で協賛する、専門分野のハイレベルミーティング

というようなパターンは、毎週末日本全国そこかしこで行われている気がします。

また、医療機材メーカーは自社のヘビーユーザーである医師が常勤として勤務する施設を「ラーニングセンター」として、その施設における手術見学ツアーを定期的に開催していることも多いので、身近なメーカーの方に確認を取るのも良いでしょう。

自分自身がヘビーユーザーとなることで、海外での屍体手術トレーニングも医療機材メーカーがアテンドしてくれるとというのはよくある話ですし、医療機器メーカーのアメリカ本社に訪問して開発中のデモ機材を使った屍体手術トレーニングをやりつつ、商品に対するフィードバックによる開発協力をする…というようなWin-Winパターンを経験したこともあります。

まとめ

フリーランス医師にとって非常に重要である、スキルアップのための各種手段をご紹介いたしました。

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