医師としての希少性を高める方法

フリーランス医師の作り方

私が感銘を受けた著書の一つに、藤原和博さんの「必ず食える1%の人になる方法」があります。3つの分野で100人に1人の希少性を持つ存在になることができれば、100万人に1人の希少的な価値を持つ人間になれるという考えを紹介したものです。

フリーランスという働き方を考え始めた頃は、このような突出した能力を数多く持ち、自分の希少性を高めないとフリーランスとして食べていけないんじゃないか?と勝手に思い込み、自分の知識や技術をエッジの効いたものにすべく研鑽を積むことに集中しておりました。

ただ、それは正しい答えの一つではあるものの、様々な医療現場において(特にフリーランスや非常勤の立場で働く際には)必ずしもそれが最適解とは限りませんし、希少性を持つためには様々なアプローチの方法があることを紹介しておきたいと思います。

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希少性を身につける方法

①専門性や特殊スキルを身につける

医業に没頭し、ひたすら技術と知識を身につけますφ(-_-;)

私の場合には、12〜15年目くらいまでは良くも悪くも医師のキャリアしか考えていなかったのでこれを実践できましたが、今から思うと費用対効果はそれほど良くはなかったですね。

とはいえ、ここを高めておくと環境変化への対応力が格段に増加しますので、若い世代のドクターでキャリアデザインが定まっていないような場合には、まずはこの作業を機械的に続けることをオススメします(笑)

②スキルの多角化を図る

【1%✕1%✕1%】のように、1/100という突出した存在を3つ揃えるのは難しいかもしれないけど…だったら多角化して【1%✕2%✕5%✕10%】や【2%✕5%✕10%✕10%✕10%】を目指せばいいじゃない、という考えです。

それは専門性やサブスペシャリティといった尖った医師スキルでも良いでしょうし、逆に汎用性や多様性といったオールラウンドな医師スキルもその対象となります。外来のトーク力やスタッフへの人当たりといったコミュニケーションスキルも含まれると(個人的には)思っております。

専門スキルを超絶高いレベルで一つだけ持つけど、残りの能力は人並み以下という医師よりは高い評価を受け、重宝される存在となるのではないでしょうか。

③万人がスルーしている部分のスキルを身につける

皆があまり注目していない分野のスキルを身につけるというのも、非常に効果的な方法です。勤務医の臨床現場で具体的に挙げるとすれば、売り上げに対するコストの感覚という部分は皆が持つべきスキルだと思うのですが、意外とスルーされていますよね。

整形外科医を例に挙げると、(保険点数が高い)手術を重視するあまり、外来診療を罰ゲームのように考えている医師も多く見られます。保険点数は知っていてもそれを生み出すのに必要なコスト(人件費や各種機器・薬剤費)と時間に対する利益率がどの程度なのか?ということが理解できていないため、外来診療を罰ゲームのように考えている医師も多く見られます。

もちろん、入院や外来フォローなどで生まれるストックオプションは別計算なので、そこにも人件費をはじめとする経費がかかっていることを忘れてはいけませんが、そういった雇用者側の肌感覚、というか商学・経営学・経済学的知識を理解すると、相手のニーズや自分がするべき行動が見えてきます。

医師が本来目指すべき王道のスキルとはちょっと異なるかもしれませんが、皆が目を向けないスキルを身につけることは自らの希少性を高める行動であると考えられますし、求められるスキルレベルのハードルが下がることもあり、費用対効果の面で優れていると考えられます。

④臨床現場から少し離れた分野で活動する

こちらはフリーランス医という観点からは少し離れてしまうのですが、医系技官や保健所勤務、製薬会社や一般企業、商社に就職するという、医師としてはかなりマイナーな路線の活動を選択するという方法です。

その職場や集団において相対的に特殊な役割が与えられ、代わりの存在を簡単に見つけるというのは困難ですので、特にスキルを必要とせずとも希少な存在となることが可能となります。

フリーランス医の守備範囲で言えば、最近はだいぶ増えてきてしまいましたが…産業医という働き方も、地方ではまだまだ希少価値のある働き方なのかもしれません。

まとめ

フリーランス医師における希少性の重要度につき考えてみました。

専門性や特殊性において希少性を身につけるという手段は王道ではありますが、費用対効果の面では劣ります。

一般的なスキルを数多く身につけるという形でスキルの多角化を図るという方法や、スキル自体が希少価値を持つスキルを標準的なレベルで身につけるという手段によって、自らの希少性を高めるという手段も選択肢として存在します。

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