『働き方の損益分岐点』に学ぶフリーランス医処世術

フリーランス医師の作り方

こんにちは。フリーランス整形外科医(@orthfreelancedr)です。

先日、「いまだ金時ブログ」で紹介されていた『働き方の損益分岐点』という一冊が、非常に面白かったので…フリーランス医師の生き方にリンクさせつつ、紹介させていただきます。

人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫)

この記事は本の読了者に向けたものなのですが…そんな時間はないという人、今すぐサマリーが読みたいという人は、コチラのレビューをどうぞ( ̄▽ ̄;)!!
「講談社Book倶楽部 働き方の損益分岐点」

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労働力の「価値」と「使用価値」を考える

商品の値段は、使用価値(その商品の有益性・有用性)ではなく、価値(その商品を作るためにかかる労力・費用)で決まっています。
労働力の値段である給料も、使用価値(その人がどれだけ成果を上げるか)ではなく、価値(その人が明日も労働者として働くために必要な経費)で決まっています。(略)そして、労働力の価値分だけお金を支払えば、その日に労働者にどれだけ仕事をさせるかは、企業の「自由」なのです。

http://news.kodansha.co.jp/6050

資本論の考えに基づくと、医師の給与ベースが高いのは学生時代に散々?受験勉強や医学の勉強によってGetできた医師免許の「価値」が高いおかげですし、専門医や技術などに代表される医師スキルや、経験、専門性などもこの「価値」に含まれます。

一方、「使用価値」とは有益性であり、医師の世界でそれににあたるものというのは最低限の社会性や人間性、過重労働をこなせる気力・体力・精神力といったところでしょうか。

ここで一つポイントとなるのは、使用価値を武器にして雇用や給与を得ている人間は、いつまでたってもラットレースから抜け出せないということです。もちろん評価されるにあたって使用価値も必要なのですが、そのベースに「高い価値」があれば使用価値をアピールして自分に負荷をかける必要は少なくなります。

若手医師だとハイパーな研修病院を選び、意識高い系のマインドの下ハードワークを繰り返すということも自らの価値を高める手段としては非常に理に適った生き方ですし、平成10年代より前に卒業した医師の皆さんは、特に何も考えずこういった生き方をしてきたという人が多いはずです。

ただ問題なのは…そこで身につけた「自分の価値」を客観的に判断して、いかに有効利用するかまでを考えて行動している人は少ないということです。逆に、自分のゴールがある程度イメージできているのであれば、そこで生きていくための「価値」を効率よく身につけるという戦略もとれるはずです。

ニッチな領域や隙間産業の領域を目指すのであれば、その領域にいち早く飛び込んで専門性やスキルを身につけつつ自分の価値を高め、同時に経験年数を積むことで先行者利益やポジションを獲得してしまうという作戦もあります・・・よね!?

「自己内利益」を理解する

この本で提唱されている概念として【自己内利益】というものがあり、以下の数式で表すことができます。

【年収・昇進から得られる満足感】-【必要経費(肉体的・時間的労力や精神的苦痛)】
=【自己内利益

自己内利益を増大させるには
① 必要経費を変えずに、満足感を上げる 
② 満足感を変えずに、必要経費を下げる
という2つの方法を取ることになります。

①の方法については、最初の項で述べた「価値」を上げるという方法が一般的です。一方、②については職種や働く場所を選んだり、働き方をモディファイするという方法が挙げられますが…この方法において、フリーランス医師は非常に有利な立場であると言えるでしょう。

自分の持っている「価値」を最大限に活かした働き方や、「使用価値」を最小化する働き方を選択することで、自己内利益を増大させることができます。特に、②の方法においてはフリーランス医師というのは条件や場所の選択肢が多いという点で、非常に有利な立場であると言えるでしょう。

フリーランスに限らず、医師の皆さんにはぜひ読んで頂きたい良書であると思います。

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