医師✕パラレルキャリア【その②】

フリーランス医師の作り方

こんにちは。フリーランス整形外科医(@orthfreelancedr)です。

前回に引き続き、【パラレルキャリア】という生き方がテーマの記事となりますが、今回はメリット&デメリットおよび、医師とパラレルキャリアの親和性について紹介してみようと思います。

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パラレルキャリアのメリット

スキル&経験値アップ

営利・非営利の活動内容を問わず、スキルや経験が得られます。それらは全く畑違いの経験であったり、関連する分野の横断的な能力かもしれませんが、院外の様々な場面で通用するスキルを身につけることで、所属に頼らない新たなキャリアに踏み出すことが可能となります。

また、これから究めたい分野があるもののその分野ではビギナーである場合には、NPOなどで無料のサポートを行うことを通して、ファンダメンタルな部分を実践的に身につけるということも可能となりますので、起業や副業の下準備として取り組めば充実した助走期間になることでしょう。

自分の組織に属する人材がこのような取り組みに参加したとすれば、育成コストの削減にもつながりますので、本業の雇用者としてもプラスに働きます。

人脈形成&価値観の多様化

出会う機会のなかった人と繋がっていくことで、無形かつ何者にも代えがたい価値を持つ人脈という財産をを得ることが可能となりますし、複業を行うことでその人脈を活かす機会を得る確率も格段に高まります。

新しい考え方や価値観を持つ存在から刺激を受けることが、自分自身の力不足や経験不足、認識の甘さなどに気づくきっかけにもなりますので、成長やモチベーションの維持に役立つことは間違いないでしょう。

また、自分の業界を離れて客観的な意見を聞く機会が増えることにより、周囲の慣習や日常に対する「違和感」を敏感に感じ取る能力を得ることができます。

専門的な思考力を残しつつも、あらゆる角度から物事を考察できる柔軟な視野を兼ね備えることができれば、本業においてもプラスに働くはずです。

経営・管理能力の向上

パラレルキャリアの運営には非常に大きなエネルギーと時間を要しますので、本業と両立させるためのマネジメント力が自然と磨かれていきます。特にタイムマネジメントの効率化をはかる能力というのは、どんな場面においても有効なスキルです。

また、自営業の職種をパラレルキャリアに選んだ場合、仕入れや販売だけでなくコスト意識を含めた経営能力を身につけることが可能であり、規模によっては従業員の雇用教育といった管理・育成能力が必要とされることもあります。

突出した存在になれる

私が以前にも紹介した、【1%の能力✕3=100万人に1人の存在になれる】という理論が実践できます。医師はその希少性ですでに1%の能力を1つ持っているので、医師としての専門能力とパラレルキャリア1つで、簡単に100万分の1の存在になれるかもしれません。

デメリット

本業への影響というのが、唯一最大のデメリットとなります。

精神的、体力的、時間的な過重労働が起きないようなスケールを意識しつつ、パラレルキャリアの展開をしていくことを心がけましょう。

所属が国公立の施設である場合には就業規則にも気を配るべきですし、同僚や上司といった周囲の理解が得にくい、というリスクにも注意しておきましょう。

医師にパラレルキャリアを推す理由

パラレルキャリアを通して社会性を身につけられる

医師の人間関係は医療・病院における人間といった小さなコミュニティにおいて完結してしまうことが多くなります。様々な人と繋がり色々な経験をすることは、自分の思考を豊かにするとともに、自分に欠けている部分を補完することに役立つ事になるからです。

特に医師の場合、大学で勉強する機会が少ない人文科学・社会科学系統の知識が不足しがちであり、中でもファイナンシャルリテラシーやビジネスマナー、種々の社会的常識を身につけるということは複業のみならず、自分の人生において非常に有益となります。

医療制度に翻弄される可能性がある

医師が高い給与レベルを保てているのは、国民皆保険制度が保たれており、医療報酬点数のバランスが医師にとって適正なレベルを維持しているからです。

これらの保証は医療環境の変化や厚労省の一存で瞬間的に失われる可能性を秘めたものであり、給与水準が劇的に下がる流れも予想されますので、そういった事態に対応できるようなセーフティネットを準備しておきましょう。

もちろんそれらがバックアップとして働くだけでなく、医業を遥かに超えた大きな収入を生む可能性も大いにあるのです。

医師免許を利用したビジネスチャンスは非常に多い

医業の周辺領域においても経済的利益を得られるチャンスは多々あるのですが、医師は医療のみに興味を集中させている人が多いこともあり、まだまだそのチャンスが手付かずで放置されていたり、気づかれていなかったりすることが多いように感じます。

また、医師という職種価値により収入や社会的信用が保たれているというアドバンテージは、事業や起業における資金調達の面でもかなり有利ですし、これは田舎だけの話かもしれませんが…ビジネスの話をする際に医者が礼節と常識を携えているだけで相手方に良い印象を与えて話が進みやすい、という事もしばしばあります。

医師免許に社会性・人間性とファイナンシャルリテラシーやビジネスマナーを付加することで、複業の世界でもアドバンテージを持って活動することができるでしょう。

ワーキングスタイルやライフスタイルへの影響

まず、私のようなフリーランス医師という働き方においては・・・パラレルキャリアの存在は心理的にも金銭的にも非常に大きなセーフティネットとなり、リスク許容度が段違いに上がります。

また、中年以降のワークライフバランスやライフスタイルにおいて、複業の存在がプラスにはなれどマイナスになるということはまずありません。

20〜30代のうちにこの概念を少しずつ現実化していけると、自分がリタイヤやセミリタイヤを考える際に働き方や仕事量の融通がききやすくなると共に、様々な決定時期を前倒しにすることが可能となります。

さいごに

ここまで、「パラレルキャリア」についての理解を深めてきましたが、この概念と似たものとして「スラッシュキャリア」というものがあります。何かプロレス技的な名前がどんどん出てきますが…

次回はこのスラッシュキャリアというものを紹介して、キャリア三部作を終了する予定です。

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