フリーランスとライセンス

フリーランス医師の作り方

こんにちは。フリーランス整形外科医(@orthfreelancedr)です。

現在北米やヨーロッパではフリーランスという働き方がますます多様化しており、フリーランサーたちは所属企業に依ることなく個人として企業とのビジネスを進める、という流れが中心になっている一方、医師や弁護士などの伝統的な士業の世界ではそういった流れはまだ少ないというのが現状です。

そもそも、士業の代名詞とも言えるライセンスの有無というのは、フリーランスという働き方に何らかの影響を与えるのでしょうか?

また、もし士業におけるフリーランスが希少な存在であれば、そこに他の職業と比較したアービトラージが存在するのでしょうか??

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フリーランス医師におけるライセンスの価値

世間一般では医師、弁護士、会計士の国家資格は【ゴールドライセンス】と呼ばれているように、高収入や安定性を持つとされています。

医師免許を取得すればその専門性や希少性を利用して、職務内容や環境を選り好みしなければ(現在の所は)、職を失ったり、収入が激減するということはまずないでしょう。

使い勝手の良い国家資格を持つということは、雇用や収入に関する非常に優秀なセーフティネットを持つということですので、リスクを取りやすいという利点があります。

また、フリーランスとなっても他職種と比べて時間単価が高いため、副業や複業、パラレルキャリアに対して時間や労力を割くことが可能となり、戦略構築においても選択肢が多いという好循環が期待できます。

あくまで個人の主観ですが…医師免許を自分のストロングポイントにしてうまく利用する、という点では、医業以外への好影響が望める分、常勤医よりもフリーランス医の方がよりレバレッジをかけて利用できているのではないか、という印象を持っています。

私の場合にはフリーランスに転向する際にも、「失敗したらまた常勤に戻ればいいだけじゃん」と、めちゃめちゃ軽く考えていましたし、いまでもそういうノリでフリーランスという生活を続けているというのが実情です。

フリーランサーが多い職業と医師の比較

各職業におけるフリーランスの単価

私が愛読する、nomad journalより転記させて頂き、フリーランサーが多いとされる代表的な職業を紹介するとともに、その時給を年収ラボにて調査してみました。

  1. ウェブデザイナー:1案件5千円~50万円
  2. ライター:1案件1000円~100万円
  3. カメラマン:1案件1万円~10万円
  4. スタイリスト:1時間900円〜1200円
  5. 通訳・翻訳:1案件5000円~60万円
  6. コピーライター:1案件5000円~30万円
  7. アニメーター:1案件5,000円~300万円
  8. エンジニア:1案件5,000円~500万円
  9. 医師:時給10,000〜20,000円

見事なまでに士業はゼロであることから、日本も欧米と同じ流れを踏襲しているようですね。また、上記一般職の給与と比較すると、フリーランス医師は少なくとも単価は高いです。

他の職種において、1案件に要する時間がどの程度なのかということはイメージしづらいのですが、他の職種において高額の給与収入はほんの一握りの人間しか達成できないのに比べ、医師の場合には後期研修医レベルでも半日3時間で5万円というバイトを見つけられる可能性は非常に高いと思いますし、医師の半数以上は時給換算で15,000円を超える契約による非常勤勤務の経験があるはずです。

各職業における正社員(常勤)の年収

ちなみに、これらを年収と比較するとどうなるでしょうか?
平均年収.JPというサイトを参考に調べてみたところ…

  1. ウェブデザイナー:280〜700万円(平均430万円)
  2. ライター:430〜520万円(平均475万円)
  3. カメラマン:300〜600万円(平均440万円)
  4. スタイリスト:100〜400万円(平均273万円)
  5. 通訳・翻訳:400〜800万円(平均600万円)
  6. コピーライター:500〜600万円(平均550万円)
  7. アニメーター:150〜400万円(平均322万円)
  8. エンジニア:500〜1,300万円(平均870万円)
  9. 医師:800〜3000万円(平均1,600万円)

前項で挙げた「各職業におけるフリーランスの平均単価」と本項の「各職業における正社員の年収」を職業感で相対比較するというのは難しいので、これらはあくまでも生データの羅列として、読者の皆さんが個々の解釈に利用してもらえればよろしいかと思います。

私自身の考えとしては、医師の正社員(常勤医)の場合には他職種と比べて労働時間がかなり長くなることが予想されることや、フリーランスの平均単価として医師の単価は圧倒的に高い事を考慮すると、常勤医とフリーランス医の間には大きなギャップがあり、そのギャップは他職種よりも大きいように思います。

まぁ、ギャップが大きかったとしても税率も大きくなるので…結局他職種と同等の差という所に収束していくのかもしれませんが(笑)

まとめ

医師のフリーランス転向においては医師免許が非常に大きなセーフティネットとなるため、リスク軽減や戦略構築の多様性といった面において、有利に物事を運ぶことが可能です。

他職種と比較して、医師は常勤(正社員)と非常勤(フリーランス)の間に存在する時間単位あたりの給与差が大きい可能性があります。

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