フリーランス医師の就職活動

フリーランス医師の作り方

フリーランスとして勤務先を選ぶきっかけというのは、どんな形があるのでしょうか?私は常勤の退職決意から実際の退職までに10ヶ月ほどの猶予期間があったので、その間にさまざまな形のオファーを受けましたし、こちらからも勤務募集の有無や条件の調査といった、いわゆる就職活動をしておりました。

医師の場合には医師転職サイトによって勤務先をサーチし、担当を介して色々な交渉をするという形が一般的ですが…結局はそれ以外のアプローチ方法によって、わずか2ヶ月ほどの間に新たな勤務先を決めることができたので、今日はその方法をご紹介してみようと思います。

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注文の多いフリーランス医

私の勤務希望条件として、

  • スポーツ整形(+外傷)手術を中心とした職務を希望
  • スポーツ整形(+一般)外来の標榜を希望
  • 年間2〜6週のスポーツ遠征帯同に伴う休診許可と、その間の患者フォローを希望

と、やたら面倒な?ご迷惑な??条件がありましたので、まずはコネと人脈を利用しつつ、私という人間を良く知る皆さんを介した就職へのアプローチをしてみることにしました。

医局関連施設へのアプローチ

母校の整形外科医局はもともと、医局外の人間が関連病院に常勤医としての就職をすることに関して比較的寛容であったことや、医局を辞した人間でも週に1〜2日の非常勤勤務であればあまりとやかく言われることがないという環境でしたので、まずは医局関連病院内で条件を満たしてくれる施設を探してみました。

研修医時代から現在まで私自身の成長をリアルタイムに見てきた先生方が多いので、自分の現状をよく理解している相手に話を聞いてもらえる、というのがこの方法における一番のメリットですね。

自分が若い頃にスポーツ整形の基礎を学んだ施設にお伺いした所、ちょうど人的な問題も重なり、あっさりと許可を頂くことができました。この施設は自分のスケジュールの都合から1年しか勤務できなかったのですが…今も不定期に手術見学(手術助手)に際して給与が発生する状況を作って頂いておりますので、いずれ勤務を自宅周辺に集約していく際には、定期非常勤としてお世話になりたいと思っておりますし、それに見合ったスキルを維持するモチベーションにもなっています。

目指す環境で働いている医師へのアプローチ

さすがにフリーランスの先生は周囲にいませんでしたが…自分以上に国内外を飛び回っている各種スポーツのチームドクターである先生方が勤務されている病院なら、私の希望に対する理解もあるのでは?と思い、自分が繋がっている先生方に所属施設の募集状況を問い合わせてみました。

その結果、多くの施設からは『週1〜2ならOKですよ』という御返事を頂く事ができたのですが、結局最後は自分がドクターをしている某チームのチーフドクターが勤務する施設において、チームのサポートをしつつ、週2〜2.5回の勤務をするという話でまとまりました。

実は、最も反響数が大きく、条件に対して寛容な施設が多かったのはこのルートでした。中には、『俺がやたら留守にしちゃってるから、そういう存在がもう一人増えるっていうのはちょっと厳しいなぁ』というお返事もありましたが、それはそれで病院サイドとしては当たり前の意見かと(笑)

学会・医療で繋がった医師へのアプローチ

学会発表や手術見学などを契機として知り合った医師の皆さんと学会場や研修会などで行き合い、挨拶をする際に、自分が就職活動をしている事を近況報告代わりにお話してみました。

結果から言うと、話が具体的に進展する機会自体は少なかったものの…このルートからも勤務が1つ決まりました。どんなきっかけから人と人の縁が繋がるかというのは本当にわからないものだなと感じさせられましたので、就職活動においてはできるだけ多くの人と話すことをお勧めいたします。

どんな所に縁があるのか本当にわからないもんだなー、と感じるとともに、やはりアカデミックな世界で生きる先生方が勤務するような施設とフリーランスの相性は悪そうだな、と感じたことを覚えております。

ちなみにこのオファーが飛行機を使ってもDoor to Doorにて5時間という地域の先生だったので…毎週の飛行機通勤が始まることになりました。

医療機器メーカーを介したアプローチ

10年目で医局を辞める際、手術で大変お世話になった(お世話した?)医療器具メーカーの担当者を通して実家近くの医療機関への就職オファーを頂いたことがありましたので、今回フリーになるタイミングで再度、「Arthroscopistかスポーツ系の医師を探している施設はありますか?」と、2社のスポーツメディスン事業部担当社員に聞いてみました。

このルートも比較的多くの情報を得ることができました。手術室に入る仕事も多いため、実際にどのような人員で手術を回しているかがわかっていることもあり、医師を欲しがっている施設を良く知っているのです。

こちらも契約には至らなかったのですが、意外と使えるアプローチであることが判明しました。

医師転職サイトからのアプローチ

今回、自分では使っておりませんが…10年目で医局を辞める際に某社エージェントの方と面談をして頂いたことがあります。その際には医師である私をうまく立てつつ話を進めてくれるんだな、と感じるとともに、要求されることに慣れているせいか?意外とリクエストに関しても寛容な印象を持ちましたね。

今回は実際に紹介を受けてはいないので、どこまで自分の希望が反映されるのかはわかりませんが…個人の繋がりを遥かに凌駕する施設数がリストに入っているはずです。お互いの希望がマッチする相手を探し出すという点では、最高の方法であると言えるでしょう。

まとめ

フリーランスとして働くにあたって、実際に私が行った就職活動の内容を紹介しました。

意外にも、自分を良く知っている人を介する形での就職活動は有効であり、自分が目指すワーキングスタイルにて働いている医師とその所属施設へのアプローチが最も効果的な方法でした。

最後にぶっちゃけますが…本当に価値のある求人情報というのは、個人的な繋がりを介して水面下で流れてくるものだけでした。この繋がりを広めておくことこそが、フリーランスに限らず、医師の就職活動においては最も効果的なのかもしれません(笑)。

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