フリーランス医師の通勤交通費

フリーランス医師の作り方

こんにちは。フリーランス整形外科医(@orthfreelancedr)です。

フリーランス医として働くと、勤務が非常勤となるため日々の勤務に対する交通費が発生することが多く、遠隔地勤務において飛行機・新幹線による移動を伴う場合には、その交通費は都度3〜5万円を超えるようなケースもあります。

常勤医としてはあまり意識することのない【交通費】ですが、その処理の方法によっては半分近くが税金として持っていかれることもありますので…受け取り方法や処理の仕方によっては、自らが損をしてしまう可能性もあります。

給与と比較すれば少額かもしれませんが、「塵も積もれば山となる」話ですので、交通費に関わる各種知識を整理してみましょう。

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交通費に関する基礎知識

交通費の支払い義務

実は、雇用者にとっては被雇用者に対する交通費の支払い義務というものは存在しませんので、非常勤契約を結ぶ際には、そもそも交通費の扱いをどうするかと言う部分からしっかり詰めておく必要があります…f^_^;

交通費の支給形態

・上限あり(金額の多寡にかかわらず、上限までの支給額)
・一律支給(実際の交通費の金額にかかわらず、一律の支給額)
・実費支給(実費立て替え払いの領収書精算)
という3つの支給区分があります。

交通費の非課税限度額

公共交通機関や有料道路使用者に対しては最高限度15万円が非課税となりますが、あくまで「最も経済的かつ合理的な経路および方法での通勤」が対象となります。グリーン車やビジネスクラスの料金などは、残念ながら非課税にはなりません。

自家用車やバイク、自転車の場合には、片道2キロ以上であれば4,200円/月、片道10キロ以上であれば7,100円/月、のように距離によって非課税額が決められており、片道55キロ以上でMaxの31,600円/月となります。ちなみに、車だろうが自転車だろうが通勤距離によって非課税額が決定するので…ちょっとした不公平感を感じる人はいるかも?ですね(笑)

非常勤勤務における交通費非課税額

非常勤の非課税枠は、勤務日数に応じた日割にはならず、月額として規定されている金額になります(所得税法施行令第20条の2)。よって、前項で示した金額がそのまま適応となります。

非常勤勤務が中心となるフリーランス医師にとっては、ありがたいことです。

交通費の支給形態による手取り額の変化

① 交通費は給与に含まれる
② 交通費は通勤手当で支給される
③ 交通費は実費精算とする

という3つのパターンが考えられますが、それぞれのパターンにおいて手取り額が変化する事をまず知っておきましょう。

本稿では【所得税+住民税=50%】【給与10万円/日、月8回勤務】【交通費(実費も)1万円】という仮定でシミュレーションを行ってみます。

交通費は給与に含まれる場合

給与:11✕8 = 88万円
税金:88✕0.5 = 44万円
交通費手出し分 1✕8 = 8万円

よって、手残りは88-44-8 = 36万円となります

交通費は通勤手当で支給される場合

給与:10✕8 = 80万円
税金:80✕0.5 = 40万円
交通費手出し分 1✕8 = 8万円
通勤手当 1✕8 = 8万円(非課税)

よって、手残りは80-40-8+8 = 40万円となります

交通費は実費精算とする場合

給与:10✕8 = 80万円
税金:80✕0.5 = 40万円
交通費手出し分 1✕8 = 8万円
実費精算 1✕8 = 8万円(非課税)

よって、手残りは80-40-8+8 = 40万円となります

比較結果

①〜③を比較すると、交通費が給与に含まれる場合は個人税率分だけ手取り額が減少してしまうことがわかります。よって、交通費はできるだけ通勤手当、または実費精算による支給にするべきでしょう。

また、交通費が非課税枠に収まらない場合には、実費精算が有利になります。飛行機や新幹線を用いての移動が多ければ、15万円/月の上限は簡単に超えてしまうので、注意すべきです。

そして、非常勤勤務先で社会保険に加入している場合にも実費精算が有利になります。通勤手当は所得税の取り扱いとしては非課税なのですが、社会保険料の計算では報酬に含まれてしまうというのがその理由です。

こちらについては、手取りは減るものの傷病手当金や厚生年金の金額はその分上がりますので、必ずしも損とは言えないのですが。

まとめ&私の交通費契約

交通費は給与に合算せず、なるべく非課税の「通勤手当による支給」または「実費精算」という方法を取るようにしましょう。

社会保険加入先からの通勤手当は、社会保険の標準月額報酬に影響することを覚えておきましょう。

私の契約形態ですが、
・地元医療機関(自家用車:8km)は1回5000円の一律支給
・遠征先(新幹線+飛行機:平均5万円)は実費精算
という形で契約しています。

遠征先の交通費を一旦自分の航空系クレカで払えば750マイルたまるので、それだけでも年間36,000マイルが無償でゲットできるのですよ…( ̄ー ̄)ゞフフッ

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