フリーランス医師の資産形成【基礎編】

フリーランス医師の資産形成

フリーランス医師に限った話ではありませんが…医師は手取り給与額が多く、キャッシュフローが潤沢なことから資産形成に対して無頓着な人が多いように思います。私自身も30歳になるまではまさに『もらったぶんだけ使い切る』に近い生活を送っておりました。

フリーランスの場合、自分が働けない状況に陥った際には収入がゼロとなってしまうことから、資産形成は自分自身の生活におけるセーフティネットとして必須なものであり、その重要度は勤務医よりもはるかに高い事を自覚しなくてはなりません。

本稿ではフリーランス医師にオススメする資産形成の基本となる、貯蓄倹約や節税に関して紹介していきたいと思います。

なお、私の考え方のベースにあるものは『整形外科医のブログ』先生が作成された【勤務医のあなたが開業医並みの収入を得て富裕層に到達する方法!】です。この本は内容が濃くコスパ最強な上に、毎年アップデートされている素晴らしい資料です。このブログの読者の皆さんにも自信を持ってお勧めいたします。

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貯蓄・倹約を行う

資産形成のためにも、パラレルワークや投資のためにも必要である「タネ銭」を貯めるためにも、基本となるものですので…投資でお金を増やすことに目を向ける前に、支出でお金が減らないようにすることの方が簡単かつ効果的であることを知っておきましょう。

収入と支出を確認する

まずは自分の状態を把握します。細かい家計簿までは必要ありませんが、家計における毎月の支出を一つのクレジットカードや銀行口座に集約できるような形を取り、大まかな金額がわかるようにしておきます。

それとは別に、私はExcelで全ての個人口座(金融機関、証券会社)や有価証券時価、積み立て商品の時価、確定拠出年金や小規模企業共済の金額を月初に記録することで、自分の保有する資産変化を月毎にモニタリングしています。

天引き&強制積み立て

個人が自由に使える口座=給与口座の場合、無駄遣い予防のために、別の場所にお金を移してしまうというやり方です。

私の場合は給与の7割を別口座に移動させた上で、さらに自分の口座から確定拠出年金や小規模企業共済、AI投信、個人年金など、毎月20万円強を共析的に積み立てるようにしておりますが、浪費癖のある私にとっては最も効果的な方法だったと感じています。

ラテマネーコントロール

駅や病院の売店、コンビニなどにおけるちょっとした毎日の支出をコントロールします。

私はこれらの支払いを全額モバイルSuicaで管理しており、『小遣い制』のように月額を決めるようにしました。美味しそうなコンビニデザートの新作があっても、月末だと我慢することも時々あります(笑)

この作業は金額が大きいものではないので、貯蓄やキャッシュフローにに大きな変化をもたらすものではないのですが、フリーランス医師≒個人事業主として働く際に必要なファイナンシャルリテラシーを身につけるにあたり、自分の意識を変える、または質素倹約の意識を維持するために役立つことでしょう。

固定費の削減

住居費や通信費、光熱費といった固定費の削減を図ります。自動車も地方では必須ですが、都市部の場合にはカーシェアやレンタカーを検討しても良いでしょう。

保険についても自宅の火災保険以外はほぼ必要ありません。医師としての医師賠償保険と車を運転する人の自動車保険だけでOKでしょう。あとは、所属学会の整理なども良いかもしれませんね。

法人を用いた経費化

医療関連の定款を持つ法人を所有すれば、必要不可欠である(浪費ではない)様々な出費や固定費を経費として法人に投入しつつ、資産化の助けにすることが可能です。
(個人的なオススメは【不動産+医療法人】です)

教科書や学会費といったものだけでなく、自宅光熱費や家賃の一部を経費化することはもちろん、携帯を法人契約したり、電子機器を法人で購入する事もできるようになります。

今話題のスポーツジム年会費や駐車場、様々な接待交際費なども経費化し、法人の所得税を減らすことを介して資産を積み上げましょう。

合法的な節税を行う

確定申告書ではの左下の部分にあたる、「所得から差し引かれる部分」を増やすという考え方です。自分で得たものを国に搾取されないようにするだけでも資産は増えていきます。

小規模企業共済

フリーランス化に伴い個人事業主になるか、マイクロ法人を所有することで、可能となる手法です。月額1000円から7万円までの積み立て退職金制度であり、掛金の全額が所得控除になるとともに、積み立てた金額に応じて事業資金の貸付を受けることもできます。予定利率としては1%以上の利率での複利運用が可能であるとされています。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

こちらもまた、掛金の全額が所得控除となる個人年金です。月額12,000〜23,000円とやや少額ではありますが、チリツモ的に考えれば10年で144〜276万円となり、給与控除にもなるわけですから…絶対にやるべきものの一つとなります。

ふるさと納税

誰でもできる、最も基本的な寄付金控除となります。これは、【本来支払うべき所得税や住民税の一部を前払いし、その金額の30%程度の価値に相当する御礼の品(返礼品)を手に入れることができる】というシステムですので、税金が軽減されているわけではなく、返礼品分が個人の儲けになるから、何もしないでただただ税金を支払うより良いでしょう?という考え方となることに注意しましょう。

米やお酒をもらったら、スーパーマーケットで支出する分が浮いたなぁ…という程度のものです。

2019年3月まではこの比率が50%でしたので旨味がそれなりにあったのですが…今では総務省のお達しにより、この金額が30%になってしまいました。

私も今まではAmazon商品券や旅行券のような金券を扱う自治体に上限まで突っ込むことで、年間50万円近い利益を上げることができていたのですが、今では換金性の高い商品は少なくなったため、来年以降はどういう作戦を取ろうか思案中です。

国民年金基金

国保に加入しているフリーランス医師は、国民年金基金を使うというやり方もあります。これは、会社員が【国民年金+厚生年金】として支払っているうちの厚生年金部分を国民年金基金として支払うことで、将来受け取れる年金額を社保の人間と同じように受け取る、というやり方です。

掛金の上限は(iDeCoと合算して)月額68,000円であり、掛金全額が所得控除となります。また、1年分を前納すると0.1ヶ月分の割引があるようです。

国の年金制度が信頼できると考えている人であれば、選択肢に上がるでしょうか。

まとめ

フリーランス医師の資産形成における土台となる、【貯蓄・倹約・節税】について、様々な手法を紹介しました。

その手法は大きな労力を要するものではなく、事務手続きだけで済む簡単なものですので、即実践に移すことをお勧めいたします。

資産を増やすことはもちろん大切な事ですが、日常の無駄な支出を減らすことや、自分で得た収入に対する所得税を減らすことはそれ以上に重要であり、資産形成の基礎となることを理解しておきましょう。

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