フリーランス医師とアカデミックな活動

フリーランス医師の作り方

こんにちは。フリーランス整形外科医(@orthfreelancedr)です。

大学医局に在籍していた頃は、実は(それなりに)アカデミックな分野にも注力していました。学会発表は3〜4回/年、論文や依頼原稿は2〜3本/年、その他地域やスポーツに関する講演会や研修会といったものに対しても、まずまずの頻度とエネルギーで取り組んでいました。

フリーランスという立場になると、それらに対する取り組み方や関わり方が少し変わってきます。今日はn=1、エビデンスレベルⅥの個人的な経験とはなってしまいますが…そのあたりのお話をしてみようと思います。

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学会参加

所属施設

私の場合にはメインの所属施設、すなわち1週間のうちで最も長い時間の契約を有する地元医療機関(週2.25日勤務)を自分の所属施設として、学会発表や論文作成を行っています。

また、スポーツチームや各種資格の所属についてもそのメイン所属施設に統一するようにしています。混乱を防ぐとともに、郵便物なども集約することが可能ですので…いろいろな面倒がなくなります。

学会参加補助&頻度

これに関しては、各所属との非常勤契約の内容によりますね。一般的には週2〜3日の定期非常勤医であれば年間1〜2回の学会出張が許可され、出張費や学会費の補助が保証されるというのが標準的な契約ではないでしょうか。

ただ、週1〜2日未満の勤務の場合には、そもそも学会出張補助が存在しない、というのが普通だと思います。そういったケースでは別途、契約時の交渉が必要になりますので注意が必要ですね。

私は、マイクロ法人にて医療関連の経費を発生させたいという個人的事情により…

・学会出張補助は辞退 ⇒ その分を基本給やインセンティブに還元
・平日(勤務日)学会出張回数の上限を設定(国内2回/年、海外1回/年)
・スポーツ関連の遠征帯同は無制限だが…帯同が多い年は海外学会は行かない


って感じの契約を結んでいます。

学会参加に伴う減収

常勤医の場合には年俸制や(基本給+様々な手当による)月額が決まっているような給与体系である場合が多く、有給休暇の利用も当然可能ですので…学会出張に伴う減収というのはあまり気になるものではありません。

その一方、フリーランスの場合には学会に行くために勤務を休んだ分は確実に減収となってしまいます。勤務医のみなさんが土日のアルバイトが学会と重なってしまい、誰かに代わりに行ってもらうような痛手を負うわけです(笑)

自分の場合は週に2.25日&2日という契約なので、いずれの施設でも年間7日間の有給(しかも、フル給与!!)という待遇を頂いておりますので…勤務と学会が絡んでしまう場合は、遠慮なく有給休暇を行使させていただいております。

学会発表

研究デザイン

これは、勤務先の施設によって大きく左右される部分となりますね。勤務先がハイパーで、nが十分にある施設なら前向きでも後ろ向きでも、横断だろうが縦断だろうが何でもありだと思いますが、小規模の病院やクリニック〜診療所レベルでの勤務となると、必ずしも望む形のデザインが取れないケースがあります。

もし、アカデミックな分野での活動を積極的に行いたいという場合には、このあたりの問題をクリアにしておかなくてはなりません。
現実的な方法としては、

・ハイパーな施設をメインの所属として、高いエビデンスレベルを維持する
・発表内容を症例対照研究やケースシリーズ、症例報告などのレベルに落とす

というような事を考えなくてはならないでしょうね。

私が今トライしているのは、臨床的なフィロソフィーを同じくする仲間を集めた【他施設共同研究】という枠組みを作り、(自分の勤務先の施設規模にかかわらず)フリーランスという立場でも質の高い研究を続ける、という形です。

ただ、この形は…あまりにも自分に都合の良い形ですので、それに見合った還元をするのが難しいところもあり、ちょっと停滞気味です(^_^;)

論文作成&各種補助

私は英語が苦手なので、英語の抄録やスライド、論文に関しては100%の割合で英文校正サービスを利用しています。これらの補助の有無に関しては常勤医の契約でも意外と明示されていない場合が多いので、学会補助同様、契約時に条件を確認しておく必要があります。

私は学会同様、マイクロ法人にて経費計上するという形で処理しています。サイドビジネスの所得税圧縮に役立ちますので。

各種文献検索

施設ごとに英文・和文の雑誌を契約してくれているというのは、地味ではありますが非常に高コストのサービスだったりするので、非常勤医となるとこのサービスが受けられないケースが出てきます。

海外の文献については、今はもう皆さんの常識となりつつある某サービスによって、どの文献でも瞬時に手に入れることができるので、あまり困ることはありません。

意外と問題になるのは、和文月刊誌です。整形外科領域で言えば、「関節外科」「整形外科」「臨床整形外科」「Orthopaedics」「整形災害外科」などに収載されている文献をオンラインで読む際には、それ相応の金額がかかりますので、勤務先の書庫をチェックするというのは意外と必要かも?です( ̄▽ ̄;)

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